火星人ラブミーのつれづれ日記。

地球って生きにくいなあと思うあまりに、自分を火星人だと仮定して、好き勝手に語る場所を作ることにしました。

大学3年生・ひきこもりの夏

 

ラブミーは今日もひきこもり。

とはいえ完全なる引きこもりではない。毎日ジムに行って1km泳いでサウナに入る。

でもそれだけ。外に出て何もすることがない。誰も会う人がいない。

 

ラブミーは大学に実家からではなく一人暮らしの家から通う。

だから夏休みは実家に帰ってくる。夏休み一人暮らしの家にいてもやることがないので、約1ヶ月半ずっと実家にいる。

だからなのか、しかしなのか、結局ひきこもりである。やることがないのは同じである。

バイトは大学でやっているので夏休み中は全くない。だからと言って実家の方でバイトを探すにも面倒臭い。短期でバイトするとしたら住み込みのリゾート地や、1日だけの倉庫バイト、ティッシュ配りなどしかない。ラブミーは1日8時間も働くほど体力もないし根気もない。こうした単発バイトは大体8時間で、立ちっぱなしなので、やる前からラブミーは意気消沈である。

 

いやいやバイトしたらええやん、それが一番の時間潰しでしょう。そう思う。

でもバイトしたからといってラブミーにはそれを使う道がない。

遊ぶ彼氏も友達もいない。旅行も興味ない。欲しい服もない。何もないのである。

オシャレってのは遊ぶ彼氏や友達がいて初めて興味がわくものである。だってそれは、誰かに見られているという意識から生ずる欲望だし、外に出ないのにお金を使ってオシャレしても。それは部屋着と同一化してしまう。それなら楽にTシャツとリラコを着ていればいい。

 

本当は今年の夏こそ充実したものにするつもりだった。

勉強してインターンに行って友達と遊んでダイエットするんだ、って思っていた。

 

勉強は一向にやる気にならない。ここ数日になってやっと「入門ビジネス英語」を聞き始めたが、なかなか全力で取り組むことはできない。英語だけじゃなくて、ドイツ語もやらなきゃ、卒論の資料考えなきゃ、とか考えて、焦って、嫌になって、結局何もしないクズである。

 

インターンは書類選考で全落ち。やっとこさ行けたのは一応ESを出したものの多分それに関係なく申し込み順に行けた某印刷会社の4時間ワークショップと、新聞社のIS落ちした人向けのセミナー。そして、申し込み順で行けた近所にある会社。

これが「お祈りメール」か、とこの夏初めて知った。メールが来るたび「別にこんな会社行きたくなかった」と自分に言い聞かせている。それじゃダメだと言われても、そう思うしかない。どうせ私のESなんて読んでないんだろうな、とわかる落選メールの早さ。それなら最初から抽選とか先着にしてよ、と思う。

大体ESで聞かれる質問にだんだん嫌気がさしていく。「周囲の人を巻き込んでやり遂げたことは何ですか」という質問が一番嫌いだ。大学時代、はじめに入るサークルを間違えて、やり直すことも、乗り越えることもできなかった私にとって、この質問ほど不快なものはない。大学時代に周囲を巻き込めない奴はダメな奴なのか。大学以前にいくらリーダーをやったり、活動をしてきたりしても、たまたま感性の合わない大学に入って、大学時代だけはそれをできなかった奴は、もうそれで撥ね付けられてしまうのだろうか。

「成果を出したことを書け」という質問も嫌いだ。たった3年間の大学生活で、そんなに成果を出せることって転がっているのだろうか。頑張って必死に働きかけて、失敗したら、それはもう無意味なことだったのだろうか。「成果」には価値があって、「失敗」は無駄なのか。「失敗」ばかり重ねてきて、まだ立ち上がる途中の私にとって、これ以上苦しい質問はないのだ。

 

ダイエットって、オシャレと同じで、誰かに見られる意識がないとモチベーションにならならないんだな。外に出ずに、オシャレもせずに、誰にも会わないんじゃ、ダイエットなんて続くはずがない。モデルやアイドルが必死になってダイエットするのは、毎日テレビに映され、写真を撮られ、逐一スタイルや顔に好き勝手コメントつけられるからなんだな、と最近やっと理解した。誰にも見られていない私が必死にダイエットできるわけがない。しなきゃいけなんだけどね、本当は。

 

最近彼氏に振られた友達は、独り身ゆえに遊んでくれるようになるのかと思っていたら、男探しのためか寂しさを紛らすためか、大学の友人たちと毎晩飲んだり遊んだりしている。夏休みになってすぐに会った時は「これからどうせ暇だから〜」と遊ぶ約束していたのに、その1週間後に会ったら「私はほとんど空いてない」と、毎日毎日大学の友達と代わる代わる予定を入れていた。

大学が地方にある私にとって、大学の友達というのは授業期間に会う相手でしかない。

東京で会おうと言って会えるのは1人や2人だし、その人たちも結局夏休み中サークルなどがあるから大学のある方で暮らしている。

 

孤独である。孤独な夏休みである。

インスタグラムでは毎日、中学・高校時代の同級生たちが旅行先の写真や飲み会の写真を投稿して夏休みの充実度を競い合っているかのよう。「また会おうね」「夏休みに連絡してよ」と私が伝えた友人たちも連絡をしてくる素振りはないし、私もわざわざ会いたいと思うほど、彼らに話すネタがない。

 

こんなんじゃダメだと思う。

でもどうしたらいいのかわからない。

どうすることもできない。

ただ寂しくて蹲っている。人間は対人関係に悩むが、孤独でも悩む。

そして動けなくなる。

動けるようになるには、どうしたらいいのだろうか。